疲れていて免疫力が低下しているときには顔面神経麻痺になるリスクも高くなる?そんな状態に鍼治療は有効なのか?
顔面神経麻痺は、顔面の筋肉を制御する顔面神経が損傷を受けることによって引き起こされる状態です。
一般的には、顔の片側が麻痺し、表情筋の制御や口の開閉、涙や唾液の分泌に問題が生じます。
免疫力が低下するとウィルスや細菌などの病原体に感染しやすくなります。
顔面神経麻痺の主な原因の一つに、身体に潜んだ単純ヘルペス1型というウィルスが、身体の免疫力が低下したときに活発に活動し炎症が起こることにより、麻痺を引き起こすということがあげられます。
鍼治療は、古代中国の伝統医学である中医学の一環として発展しました。鍼は、特定の経絡(経絡とは、体内のエネルギーの流れを示すと
される道)に刺激を与えることにより、体のバランスを回復し、自然治癒力(免疫力)を高めるとされています。
一部の研究や臨床報告では、鍼治療が顔面神経麻痺の症状を改善する効果があるとされています。
鍼が神経系や筋肉に働きかけることによって、顔面の筋肉の活性化や血液循環の改善が促進されると考えられています。
ただし、鍼治療の効果の程度や効果を得られる人には個人差があるとされています。
また、顔面神経麻痺の原因や症状の重さによっても適切な鍼治療のアプローチが異なる可能性があります。
鍼治療を受ける場合は、まずは主治医や専門家に相談し、自身の状態や治療目標に合わせたアプローチを検討することが重要です。
鍼治療は安全な方法とされていますが、鍼灸師や医療提供者が適切な技術と衛生管理を行うことも重要です。
重要な点として、鍼治療は補完的な治療法であり、他の医療アプローチ(例:薬物療法、顔面筋のリハビリテーションなど)と組み合わせることが一般的です。